子育て支援ひろば 木のこんブログ

東山里山子育て支援ひろば「木のこん」の活動紹介

自然も色々の続き

都会から来た人は木のこんを「凄い大自然!!!」と喜んでくれますが(嬉しいです)

東山住民A「木のこんの裏山は全然大自然ではない。たいした事ない」

暮らしている山がもっと広大だし多様(棚田や畑や養鯉池や川等々)なので💦

また、東山住民B「町のひとは森!森!って言うけど、

俺らにとっては山だ。森はピンと来ない」と山と森の違いに強い思いを感じました。

 

また、数年前に都会の中学生の農村体験(修学旅行)を受け入れました。

車で家に向かっていたところ、

浦柄から東山に入る頃から「すごい!」「きゃ~」とか大喜びでした。

都会の子にとっては見たこともない大自然だった様子。(国道です)

裏山に連れて行き野菜収穫をしていたら最高潮?

「トトロの世界だ!!!」と大はしゃぎ。

私にとっては日常の世界ですが、

でも、そんな風に言って貰えると改めて嬉しかったです。

人それぞれに認識や感じ方が違うんですよね。

 

また、友達親子が時々家の裏山に遊びに来ては羨ましがってくれました。

もっともっと多くの人に開放してあげたかったですが

生活の場であり、集落の人との共同スペースも多いので

不特定多数に開放は無理でした。

 

そんな時に、東山保育園跡の活用方法を模索していると知り

自然の中で遊びたいという人が気軽に来れる公共の場所になれば

素晴らしい場所になる可能性があると思い、

掛け合って、木のこんが始動したのです。

 

木のこんの裏山は最初は物凄い藪山でした。

入り口もなにもなく、入り込むのも大変な密林

(大げさですが、そんな風に感じました💦)の様な所を

かき分けて草刈、伐採、整地、階段作成、池整備、遊歩道整備と

地元のKさんと夫に頼んでサークルメンバーと共にコツコツ開発して行きました。

 

子供たちは何もなくても自然の中で楽しく遊んでいました。

葉っぱ、水、泥、草、水たまり、石、枝、木、生き物など、その場にあるもので。

 

でも、遊具が出来たら、多くの子供は一目散に遊具に行きました。

そして、気づくと自然ではあまり遊んでいない事に気づきました

遊具は魅力的!子供達は楽しそう。それはそれでいい。

でも、その違いを見ていて悩みました。

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(これはこれでとっても楽しそうでいいな~(#^.^#))

 

 

 

 

 

 

色々な人に相談したり、利用者さんと話したりしました。

プレイパークでは、手作り遊具が沢山ある所もあります。

「自然に親和性の少ない人は、最初は遊具に行く。

でも、そこで遊びこんでいく内に、段々自然遊びに夢中になっていく」

なるほどと思いました。

木のこんでは、まず、自然の楽しさ気持ち良さを知って貰いたい。

それには開発も必要!と思って開発してきました。

ただ、山の道の整備中に「あんまりすると、面白くなくなる!そしたらもう来ない!」

そんな子供達の声にハッともしました。

整備側は安全に誰でも快適に歩けるように!と思いますが・・・。

子供はそんな場所つまらない!💦

スキーで例えれば、

機械で整備した圧雪バーンは快適だけど、整備されてない新雪バーンや

自然に出来たコブバーンも楽しい。

開発されたスキー場が楽しい人もいれば、山スキーが楽しい人もいる。

 

 ところで、わさかきさん「普通の公園しか知らない親子が来た時に

何もない・・・って、あまり楽しめないで帰っていく可能性も考えられる。

せっかくの木のこんの良さに気付いて貰えないのは勿体ない」

確かに!そうなると初期導入には特に遊具が重要ですね(#^.^#)

ただ、昨年作成した、丸太橋は人気があまりなかった・・・。

何が子供の気持をそそるか、そそらないか?年齢や個人差もあるでしょうが。

そんな所に、今年から師匠がわさかきさんとして

来てくれてツリーハウスを作ってくれたり

草刈りをして開拓してくれたりして、

子供達は大喜び!とっても有り難いです!!!

師匠は手持ちの素材を持ち込んで提供してくださったり、

そこにある素材を活かしたりしながら、親子を巻き込みながら

場所を進化させてくれています。

自分たちで作ることの楽しさ素晴らしさも教えてくれます!

木のこんで目指す所を、やってくれています(#^.^#)

 

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(こんなロープも最近は見かけないので、

これだけでも凄く有意義な遊び(#^.^#)

見るとやるでは全然違う。私はこんな風にカッコよく飛べない💦)

 

遊具で楽しく遊んでいる親子もいる。

葉っぱや泥等の素材で楽しく遊んでいる親子もいる。

鬼ごっこ等の自然の中じゃなくても出来る遊びをしている親子もいる。

上記を色々組み合わせて遊びを楽しんでいる親子もいる。

全部あり!って思います。

色々な親子が存在する事で、感化されていく。

 

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(ターザンロープと同じ子供。遊具でも遊ぶし、

泥水だけでも遊ぶ!

火おこしがあれば、それにも夢中!要は環境次第。

でも子供は環境を選べない)

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開発しすぎというのは、例えば何かの本で読んだもので(かなり極端ですが)

『自然に存在する木を全て伐採し、人間の都合で違う木を植えかえる。

山の地形を切り崩し、人間の都合で作り変える。

テニスコートや巨大人口遊具等を作って自然リゾートで売り出す。

そうする事で、大人は価値のある場所と考えてしまう。

そして、ここでは泥遊びや水たまり遊びは出来ない。』

 

 

ところで子供ってなんであんなに水たまりが好きなんでしょう?

本能でしょうな。DNAに書き込まれているとしか思えないと思うのは私だけ?

木のこんでも大人気。

水たまりは、自然遊び経験の有無なんて関係なく思います。

プレイパーク天野さん「子どもほど自然と親和性が高い。大人は・・・」

子供に(本当は大人も)本来備わっているもの。

それを、大切にしたい。

夢中で遊ぶ子供の姿を皆で喜びあえる木のこんにしたい。

 

そんな木のこんで十分に遊びこんだ親子が、

世界を広げて行きたくなる気持ちは自然な流れかなと感じます。

そうやって沢山の経験をして育って行って欲しい。

因みにサークルメンバーはサークルでは、あちこちに行きますが

木のこん開催日に個人的に敢えてサークルで行っている場所には行かず

木のこんに来ている様に思います。

木のこんが好きだから。木のこんで会える人たちがいるから。

個人では出来ない事が出来るから。色々理由はあると思います。

それら全てが木のこんの魅力になっているのなら嬉しいです。

 

あるもの探しをしながら

 木のこんは木のこんなりの素敵な場所にしていければいいな~と思っています。

 沢山の願いを込めて(#^.^#)

そして何より、支えて下さっている沢山の方々に感謝しながら!!!