子育て支援ひろば 木のこんブログ

東山里山子育て支援ひろば「木のこん」の活動紹介

子供のケンカ

D君親子が盆夏休みということで初めて来てくれました。

小千谷でも有数の大自然の地に住むD君(5歳)は

無類の虫好きで、さっそく昆虫を追いかけて遊んでいました。

 

その後、プールで遊んでいると、プールに

アメンボやカエルが入ってくると喜んで捕まえたりしていました。

でも捕まえたカエルはフタなしタッパーに入れただけなのですぐ逃げてしまいます。

それを3男(2歳半)が捕まえると、Dちゃんと3男が取り合いっこになりました。

 

3男はDちゃんに言われれば言われる程に、

「だめ~~~~!!!!」と手を握り締め・・・

Dちゃんが指をこじ開けようとすると、

「だめ~~~~!!!!」と更に握り締め・・・

とうとうカエルは口から袋?を吐き出して死んでしまいました。

私はケンカはさておき、カエルが可哀想で、何とかしようと思ったのですが

どうにもならず、3男とお墓を作ってお祈りしました。

 

カエルが死んだ後も、二人の感情は収まらず

ママ「小さい子なんだから、口で言っても分からないんだから我慢して」などと

一生懸命にお話してくれました。

でもDちゃんだって子供!すこし年上だから譲れと言われて譲れるもんではありません!

Dちゃんは「もう帰る~!と泣き出してしまいました」

3男は何をいっても「だめ~~~!」と気が強くごうったれ(汗)

収拾がつかないし、ごうったれな3男をどうする事もでず

Dちゃんに申し訳なかったので

私がDちゃんに「ごめんねごめんね」と謝りました。

Dちゃんは「あの子が謝ってないいから嫌だ~~」と言いつつ

何とか静まり?(たぶん静まってない・・・)

お弁当を食べて、少し遊んで、Dちゃん親子は次の用事があるため

帰る時間になりました。

 

「Dちゃん帰る時間だって。バイバイしようね」と言うと

3男がにこやかに「ばいば~~い!また遊ぼうね~~(#^.^#)」と

あっけらか~~んと言うのです。

Dちゃんも「ばいば~~い(#^.^#)」と応えるのです!

先ほどの空気とは全く違う!何もなかったかのように!

 

思わず「これが子供の良さですよね~~(#^.^#)素晴らしい!」

ママ「本当ね~~(#^.^#)」

 

子供のケンカは本当に素晴らしいと感じました。

もっと介入しない方がもっと良い結果になったかもとも思いました。

親同士がどうしても気を使いあって、止めてしまうんですよね・・・。

今回は、旧知の親子だったので、多少はいけたのですが、

はじめましての方同志では、難しいと痛感します。

 

「子供のケンカに親は口出すな」とは昔から言われる言葉ですが

死語に近いと感じます。

親が出て行かないと「この子の親はいないのですか(怒)」

「この子(親も)はおかしい(怒)」と言われる始末・・・。

おかしくないと思うのですが・・・。通じない世になってしまって・・・。

 

あまりにも酷い内容、明らかなイジメ、大きい子が小さい子にかなり一方的になど、

止める必要が全くないとは思いませんが、止めすぎも良くないと感じます。

結果、弱い子(大人)、コミュニケ―ション取れない子(大人)

人の痛みが分からない子(大人)、空気読めない子(大人)

自分の意思がない子(大人)、挫けやすい子(大人)・・・。

問題になっている現実と乳幼児期の育ちの環境が重なって見えて仕方ありません(涙)

生きにくい、育ちにくい世の中になりました・・・。

 

ママから夜メールを頂きました。

とても嬉しいメールだったので許可を得て1部転記します。

 「(前略)カエルの件は、私は最初から二人を見ていた訳ではないから

Dちゃんの言い分が良いも悪いも正直わからなかったけど、相手のお母さん

(今回はTさんね)に気を使って何とかしなくちゃ💦と焦る気持ちはなく

子供の話を最後まで聞けた私自身が良かったかもと思いました。

Dちゃんはお兄さんなんだから・・・という言葉は使ったけど

本人にとっては年齢気にして生きてないから、

自我の強さを表面に思いっきり出します。

そんな子を自然に受け入れてくれる環境があって、

今日一緒に過ごしたお母さん達に感謝です。

裏山のビオトープの観察をしたり、

大きなハンモックに子供と一緒に寝転んで、木の葉っぱを見上げたら

『木漏れ陽きれーだね』と話したり、

ハンモックで滑り台ごっこもしました。

自然環境に少し手を加えただけなのに、

さらに自然を楽しめる工夫仕掛けのある「木のこん」は

素晴らしかったです!(^^)! 』

 

生まれも育ちも、そして今も大自然に生きるYママから

こんな風に言ってもらえて、感激です!

 

 

後日談

次の日、3男に「またDちゃんと遊ぼうね。」

3男「いいよ~(#^.^#)」

私 「今度はDちゃんにカエルあげられる?」

3男「だめ~~~(怒)」と、またもや超怖い口調で言われて驚きました。

あの帰り際のにこやかな挨拶を見ていたので、

すっかり全て水に流れたのだと勘違いしていました・・・。

Dちゃんとは遊べるけど、カエルはダメ!

なるほど!子供って面白い!

大人だったら、人生の中で大概はいいよって言っちゃうけど、

大人は無理しているんだろうな・・・。

 

子供の「ダメ~~!」や、ケンカを大切にしていったら

‘‘生きやすい大人・幸せな大人‘‘になれる気がしますがいかがですか?